「米国株投資をした方が良いってよく聞くけれど、実際どうなの?」
「日本株じゃダメなの?何が違うんだろう…」
このような疑問を持っている方は少なくないと思います。

そこで今回の記事では、なぜ今米国株に投資するべきなのか?を詳しく解説していくよ!
- 米国株投資を始めてみたいけど、いまいちよく分からない…。
- なぜアメリカへの投資が必要なのかを知りたい!
このような方は、ぜひ本記事を読んでみてください。



記事の中で、「1,000円で米国株取引を始める方法」も説明しているよ!
「米国株」って何?


まずは、「米国株」の意味について確認していきましょう。
米国株とは、アメリカ市場に上場している6,000社を超える企業の株式のことです。
内訳は以下の通り。
- ニューヨーク証券取引所(NYSE):2,524社
- ナスダック(NASDAQ):3,784社
「聞いたことはあるけれど、あまり馴染みがない…」という方が大半だと思います。



では、米国市場の代表的な企業を見てみましょう。
- アマゾン
- アップル
- フェイスブック
- マイクロソフト
等…。
有名どころであれば、皆さん結構親近感があるのではないでしょうか。
米国株投資は、これらのアメリカ企業単体の株を買うことを指しています。



つみたてNISAは、株の詰め合わせ。
それに対して米国株投資は、自分で1つの企業を選んで株を買うよ。



どれも聞いたことがあるし、使ったこともある !
みんなアメリカの企業だったんだね。
日本株と米国株の違い


次に、日本株と米国株の違いを簡単に解説していこうと思います。
米国株 | 日本株 | |
---|---|---|
市場がある国 | アメリカ | 日本 |
市場のチャートの動向 (直近30年) | 右側上がり | 横ばい |
購入単位 | 基本的に1株から (例外あり・後述) | 基本的に100株から (例外あり・後述) |
購入金額 | 1株あたり数千円〜数万円が多い | 100株単位で買うので、1株千円なら10万円必要 |
取引時間 | 日本時間23:30~翌6:00 (夏時間22:30~翌5:00) | 午前立会:9:30〜11:30 午後立会:12:30〜15:00 |
優待 | なし | あり |
配当 | あり | あり |
日本市場と米国市場の大きな違いは、
- アメリカは右肩上がりの経済成長を続けているのに対し、日本の経済成長は横ばい
- アメリカ市場では1株単位で株を購入できるのに対し、日本市場では基本的に100株まとめて購入するというルールがある
- 日本には優待株が多く存在するが、アメリカにはない
という点です。
しかし上の②については、「初心者さんの投資のハードルを下げよう」という政府・証券会社の働きかけによって投資環境が改善されつつあります!


現在日本国内で株取引を行う際の最低取引条件は、
- 米国株:1株以下、1,000円単位から購入可能(PayPay証券のみ)
- 日本株:100株ではなく1株から購入可能(SBI証券など)
となっています。



ただし、これは各証券会社独自の条件!
根本的なルールは変わっていないから、大半の証券会社は従来通り。
少額で取引をすることできるのは一部の証券会社(米国株の場合はPayPay証券)だけだから、きちんと確認してから口座開設しようね!
米国株取引をするべき理由


ここまでの項目では、米国株やその取引条件についての簡単な解説をしてきました。
そしてここからは、なぜ日本株だけでなく米国株にも投資をする必要があるのか?という点について、私の考えを紹介していきます!
前提として、私は日本株の保有をしつつ、米国株投資を継続している状態です。
一番大切なのは分散投資です。米国個別株に偏った投資はリスクも高いので、メリット・デメリットを理解した上で分散投資を心がけましょう。
①右肩上がりの経済成長


米国株にも投資を行った方が良い理由として1つ目に挙げられるのは、大きな利益を狙うのであればアメリカの企業の方が有利という点です。
以下はアメリカの市場の一つであるナスダックの長期チャート。


株価指数が右肩上がりであることが分かりますね。
そしてこちらは、同じ期間の日本市場・日経平均株価のチャートです。





日経平均は、1989年12月につけた最高値38,000円をいまだに更新できていないのです。
停滞気味と判断できますね…。
同じ期間の株価の値動きなのに、アメリカの経済は常に右肩上がり。これは、世界の企業時価総額TOP10の中で8社が米国企業であることが大きく関係しています。
世界の企業時価総額TOP10
順位 | 企業名 | 時価総額 |
---|---|---|
1位 | アップル(米国) | 2.8兆ドル |
2位 | マイクロソフト(米国) | 2.3兆ドル |
3位 | サウジアラムコ(サウジアラビア) | 1.8兆ドル |
4位 | アルファベット(米国) | 1.8兆ドル |
5位 | アマゾン(米国) | 1.6兆ドル |
6位 | テスラ(米国) | 1.0兆ドル |
7位 | メタ(旧フェイスブック・米国) | 0.9兆ドル |
8位 | バークシャー・ハサウェイ(米国) | 0.7兆ドル |
9位 | エヌビディア(米国) | 0.6兆ドル |
10位 | TSMC(台湾) | 0.5兆ドル |



これを見ると、「米国に投資資金が集まりやすい状況」であることが分かるよね!
世界の先進国である米国は、今後もさらなる成長が期待できる可能性が高いです。
②人口が増加傾向にある


下のグラフの一番上に表示されている青色の部分が、1970年からのアメリカの人口の推移です。


G7の主要先進国の中で唯一、発展途上国並みに人口が増加していることが分かりますね。
実はアメリカの出生率はあまり高くありません。それにも関わらず人口が増加しているのは、アメリカが移民国家だから。



世界中から優秀な人材が集まってくる上に、人口が増えれば消費が多くなり経済が活性化されるよね。
これが、アメリカが経済成長を続けている2番目の理由です。
③アメリカは有力企業が生まれやすい


有名かつ学力の高い大学が多いアメリカ。事業に興味がある・ベンチャー企業を立ち上げる若者が多いと言うのも関係しています。
上で紹介したランキングに入っているメタ、テスラなどは、実はまだ立ち上げて20年も経っていない新しい会社なんです!



若手や新しい企業が参入してくるとそのジャンルの市場はどんどん活性化するし、老舗企業も手が抜けない!
結果的に、市場全体の活性化になりどんどん成長していくことが期待できるのです。
④金融に関わる法整備がしっかりとしている


アメリカは上でも紹介した通り、世界一の経済大国。有力な企業があるだけでなく、金融に関する法整備もしっかりとされています。
新興国は法整備が追いついていないことから、不正(インサイダー取引など)が多くなりがち。
しかしアメリカは誰もが平等に投資ができるような環境をしっかりと作り上げているため、外国(日本)から投資をする私たちでも安心して取引をすることができますよね。



その投資先は本当に信頼できるところ?と考えると、やはり法整備が進んでいるアメリカは安心だね。
⑤上場の基準が厳しい


企業がアメリカの市場に上場する場合、日本よりも厳しい基準をクリアする必要があります。
そして上場した後でも、その基準を下回ってしまった場合は上場廃止となってしまうのです。
上場した状態を維持するため、必死に利益を上げる
↓
成長率が良い企業が生き残る
↓
これの繰り返しで経済成長し続けるため、株価指数も右肩上がりに
⑥「株主第一」である


米国企業は「株主第一」主義です。
- 株主のために利益を出せない経営者は即交代
- 株価の値上がりor配当金でとにかく株主に還元することを意識している
多くの企業がこのことを意識しているのです。



米国株に投資をする=企業が私のために働いてくれている!って考えることもできるよね。
日本企業と比べると米国企業は実力主義&株主優先。
これって私たち投資家にはとっても嬉しいことだよね。
⑦大きな危機を乗り越える力がある


米国市場は今まで何度も大きな金融ショックを経験してきていますが、それでもなお右肩上がりに成長し続けられる力があります。
- 2001年 ITバブル崩壊
- 2008年 リーマンショック
など…
このような下落局面でも投資をやめずコツコツ継続してきた有名な投資家さんたちは、その後の回復相場で大きな利益を手にしています。



不況は株を成長させるための時期。
株価が下がっている今こそ、じっくりコツコツと株を買い集めるのに最適な時期かもしれないね!
⑧日本の経済は停滞気味で、大きな利益幅が狙えない


上にもチャート画像を貼りましたが、日本経済はここ30年横ばいです。
そして金利引き下げ継続など様々な要因により、去年の頭から世界的に円の価値が落ちる「円安」状態が継続しています。



経済の成長が停滞気味っていうことは、株を買っても大きな値上がり益はあまり期待できない…ってことだよね。
1,000円で買った株が2,000円になれば、単純に投資金額が倍になって返ってきますよね。しかし現在の日本ではこのような大きな値幅を狙える企業はとても少ないのです。



しかし、私が日本国内起業の株を売らずに保有し続けている理由。それは、株主優待があるからです!
株主優待は、企業の株を一定数持っていれば商品や金券、サービスなどを受けることができるとってもお得な制度ですが、実はアメリカ市場に上場している米国株にはこの「優待制度」は存在しません。
つまり、①②の項目で解説したことをまとめると、
- 経済停滞気味の日本株:値幅利益は狙わない。株主優待を中心に、やや守りの投資目線。
- 右肩上がりの経済成長をしている米国株:攻めの姿勢で値幅利益のみ狙う。株主優待はない。
このように、日米の市場の特徴を抑えると「どんな投資をするべきか?」が見えてくると思います!
⑨株価+為替の2重の利益が狙える


米国株に投資をすると、
- 株価の上昇利益
- 為替差益
この二重の利益を取れる可能性があります。
為替差益で利益が増える例についてを解説します。
●2021年1月:1ドル=104円
この時、マイクロソフトの株を1株分購入すると…1株219ドル×104円=22,776円分の投資
●2022年7月:1ドル=135円
この時、上で買ったマイクロソフトの株を1株売却すると…1株280ドル×135円=37,800円(約1.5万円の利益)
上の例では、1年半でマイクロソフトが219ドルから280ドルに値上がりしたのが分かります。
しかし、今の円相場が1ドル104円だったらどうでしょう。
280ドル×104円で、約29,000円にしかならないはずだったのです。



2.9万円が3.7万円になったのはなぜか?
これは、ドル円相場が104円から135円に上昇したからですね。
このように、今度ドル円が上昇していく(円安ドル高)のであれば、ドルから円の払い戻しの際に大きく利益を増やすことができますよね。これが、株価と為替利益の二重取りができるという意味なのです。
⑩1,000円から投資できるようになり、ハードルが下がった


上でも少し触れましたが、数年前のPayPay証券の登場によって米国株投資のハードルが一気に下がりました!
「もともと1株から購入ができるはずなのに、なぜ1,000円から購入にこだわるの?」と思った方もいるかもしれませんが、米国株は1株あたりの金額が結構高いんです。



ものにもよるんだけど、1株あたり数万円〜十数万円することも。
初めて見た時は本当にびっくりした!



そうなんだよね。
例えば、1株10万円の株を毎月買っていくって考えると…。1株から買えるとしてもまだ高すぎて無理!って思ったの。
もし1株10万円の株を買って翌月半額になってしまったら5万円の損失です。しかし、1,000円分であれば損失は500円!
当たり前のことなのですが、含み損の金額は精神的にとっても悪影響なのです。同じ銘柄でも時期を分散し少額で投資を継続することでドルコスト平均法が働き、リスクを大幅に下げることができます!



10万円を一括で買うよりも、1,000円を100回に分けて買った方が絶対いいよ。
私のように、一気に数万円の株を買うのは使うのはリスクが高い…けれど、将来のことを考えて米国株にも投資をしておきたい!という方は、この機会にぜひPayPay証券で米国株取引を始めてみてくださいね。
\約5分でサクッと手続き完了♪/
米国株取引をする上での注意点


米国株取引は「投資」なので、注意点も存在します。気をつけておきたいことについては、以下の通り。
- ストップ安がないため、株価下落のスピードが早い
- 優待株は存在しない(配当株or無配株のみ)
- 二重課税に注意
- 中小企業の情報は入手しにくい
- 為替の逆変動リスクもある



1,000円からならリスクが低いとはいえ、米国株は投資商品の中でもリスクが高めな方!
始める前に注意点を押さえておこうね。
これらの注意点に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひチェックしておいてください!


【初心者さん必見】米国株の始め方





少額なら米国株取引を初めてみたいな…って思ったんだけど、具体的にどんなことから始めるべき?



この記事で「米国株」のことをある程度知ってもらえたと思うので、次はPayPay証券の口座開設だよ!
米国株投資の始め方手順はコチラ


上の記事では、私が今まで紹介してきた米国株の始め方関連の記事をギュッとひとつにまとめています!
見ながら進めるだけで口座開設から入金まで完璧に分かるようになっているので、「米国株投資を始めてみたい!」と思っている方は、ぜひ上の記事を読み進めてみてくださいね。
米国株投資初心者さんは「少額で積み立て」が一番おすすめ!
今回の記事では、「米国株投資をする必要性」をテーマに、
- 「米国株」とは
- 米国株と日本株の違い
- 米国株取引の必要性
などについてを解説してきました。



今の時代、「円だけ」「ドルだけ」という資産の持ち方はとっても危険かも…!
生活資金をしっかりと残しつつ、余裕のある分で毎月1,000円でもバランスよく少額の積み立て投資を行なっておくのがおすすめです!