家計管理を始めると、特別費というワードを目にすることが増えると思います。
ネットを検索してみると「年間50万円はみておくべき」という意見がたくさん見受けられますが、その内訳や根拠って…?と少し疑問に感じますよね。
そこで今回の記事では、
- 特別費ってそもそも何?
- どんな項目が特別費なの?
- どうやって貯めていけば良いの?
このような、特別費に関する疑問を解決していきます。
家計管理を始めたばかりの方・特別費の管理がうまくいかずに頭を悩ませている方は必見です…!
この記事を書いた人
りりな
- 結婚4年で資産3,000万円を達成。投資診断士/資産運用検定2級を取得。
- Instagramフォロワー数27万人超。主婦にやさしい家計管理×投資情報を発信中
- 大学のお金の授業や、マネーフォワード「お金のEXPO」へ講師として登壇。資産運用検定2級の知識を活かし、各証券会社メディア・テレビ・ラジオ番組などへ多数出演
- 著書「主婦にやさしいお金の増やし方BOOK」累計4万部を突破
この記事を書いている私は、投資歴6年以上です!失敗も経験しながら、主婦でもできる堅実な資産運用をしています!将来になんとなく不安がある・・と言うあなたに、分かりやすく資産運用の方法をお伝えしますね!
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家計の「特別費」とは?
家計における特別費とは、毎月の生活費とは別に定期・不定期で必要になる支払いのことです。
下で詳しく解説していくんだけど、例えば固定資産税や賃貸の更新費用、自動車税なんかが代表的なものだね!
毎月黒字のはずなのに、年間を通して見るとなぜか赤字。
このような家庭は結構多いようなのですが、これは特別費を計算に入れていないからかもしれません。。
それもそのはず。特別費は冒頭でもお伝えしたとおり、なんだかんだ年間で50万円くらいかかってしまうことが多いからなんです。
1つ1つの項目だけでみても数万円〜数十万円と高額になりがちですので、事前に「いつまでに、いくら貯める」という計画を立てた上で余裕を持って準備しておくのがおすすめ。
カツカツの生活とおさらばするためにも、以下で紹介する3つのステップをチェックして特別費管理をマスターしていきましょう!
STEP1:必要になる特別費の項目・金額を確認してみよう
特別費の計画を立てる時は、1年(1月〜12月)をひとまとまりにして考えるのが分かりやすくておすすめです。
特別費としてかかってくる項目と金額は各家庭の環境・家族構成などによって様々ですので、まずは自分の家庭にかかる特別費の項目・金額を洗い出すところから始めましょう。
①住宅関連の特別費
住宅関連の特別費は、
- 持ち家の場合:毎年5月の固定資産税、不定期のメンテナンス費用
- 賃貸の場合:2年に1回の更新費用
が挙げられます。
持ち家の固定資産税は購入後3年(マンションは5年)の間軽減措置で安くなりますが、それが終わると郊外でも10万円〜20万円となることが珍しくありません。
一方で、賃貸の更新費用は2年に一度・家賃の1〜2ヶ月分が相場となっています。
住環境によって大きな差が出る部分であると言えますね。
②子ども関連の特別費
子ども関連の特別費は、
- 入園・入学の準備(制服や通園に必要なもの等)
- 入学金や受験にかかるお金
- 習い事や塾の入会金、単発の講習代
- 部活動や習い事で不定期にかかるお金(用具の買い替えなど)
などが挙げられます。
金額の小さなものや不定期にかかる予想できない出費に関しては生活費の方に入れても良いかもしれませんが、制服代や大学・専門学校の入学金などある程度予想できるものは余裕を持って考えておくことをおすすめします。
お子さんの年齢は家庭によってそれぞれですが、早いうちから用意に取りかかれた方が有利です♪
子どもがまだ小さいうちから大学資金などを用意する場合などは、貯金ではなくNISAなどの投資制度を活用するのもおすすめです!
対して、来年使う予定の制服代、などは現金で確保しておきましょう。
特別費として現金確保するか?投資か?の目安は、「そのお金を使いたい時期」で見ると良いと思います!
③車関連の特別費
車関連の特別費は、
- 毎年5月の自動車税
- 年払いの任意保険
が挙げられます。
自動車税は自家用車の場合29,500円〜111,000円と幅がありますが、1年間に1回必ずある支出ですので逆算して貯めやすい特別費だと言えます。
また、自動車保険を月払いにしている場合は生活費として計算している家庭も多いと思いますが、年払いで払っている場合は特別費としても良いでしょう。
ちなみに現在月払いの方は、年払いにすることで1〜2ヶ月分安くなる可能性がありますので、ぜひ支払い方法の検討をしてみてくださいね。
④交際関連の特別費
交際関連の特別費は、
- 冠婚葬祭
- 不定期にある飲み会
- プレゼント代(例えば父の日、母の日など)
- お年玉
が挙げられます。
とくに冠婚葬祭に関しては予測がしづらい部分ですが、急に必要になることもありますので「冠婚葬祭用」として数万円をプールしておくと慌てずに済みます。
⑤家電関連の特別費
家電の買い替えの費用も、8〜15年スパンくらいでかかってくることを想定しておきましょう。
とくに引越し時に新しいものを買い揃えたという家庭は要注意。
同じタイミングで買った=同じタイミングで壊れる可能性があります…。
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- テレビ
- 電子レンジ
- 炊飯器
など、高額なものも多いですのでこちらも「家電買い替え用」としてプールしておくと安心ですね。
⑥趣味・娯楽関係の特別費
趣味・娯楽関係の特別費も、わかる範囲で入れておきましょう。
高額になりがちなものの代表は旅行です。
そのほかにも、娯楽施設やライブ・公演のチケット代なども入れておいても良いかもしれません。
STEP2:1年間を通した特別費を計算してみよう
自分の用意すべき特別費の項目・金額が大体洗い出せたら、「1ヶ月でいくらずつ貯めていく必要があるのか」を確認していきましょう。
今回は、以下の条件で特別費の2パターンの予想金額を計算してみました。
- 持ち家あり
- 普通車1台保有
- 家族旅行のお金は絶対確保しておきたい
パターン①:最低限の特別費の試算
項目 | 1年後に必要な金額 | 1ヶ月の積立貯金額 |
---|---|---|
固定資産税 | 150,000円 | 12,500円 |
自動車税 | 39,500円 | 3,300円 |
車任意保険 | 50,000円 | 4,200円 |
家族旅行 | 150,000円 | 12,500円 |
389,500円 | 36,700円 |
いかがでしょうか。
この例には細かな特別費やプールしておきたい項目は入れませんでしたが、それでも毎月3万円以上、年間で40万円近い出費になることが分かるかと思います。
続いて、余裕を持って家電購入費用や交際費も含めたパターンも計算してみましょう。
パターン②:+αのプール分も含めた試算
項目 | 1年後に必要な金額 | 1ヶ月の積立貯金額 |
---|---|---|
固定資産税 | 150,000円 | 12,500円 |
自動車税 | 39,500円 | 3,300円 |
車任意保険 | 50,000円 | 4,200円 |
家族旅行 | 150,000円 | 12,500円 |
交際費 | – | 5,000円 |
家電購入費 | – | 3,000円 |
389,500円+α | 44,700円 |
この場合だと、毎月約4.5万円を貯めておく必要がありそうという結果に。
ちょっと高額になってきて、毎月は厳しいかもしれませんね…。
あくまで特別費は「使う予定がある貯金」なので用意は必須なのですが、ボーナスがある方はボーナスも活用してうまく貯められるのが理想です。
あくまでも参考程度に!環境によって特別費は大きく違います。
自分バージョンの特別費もしっかりと計算してみてね。
STEP3:特別費の貯め方・管理の方法
最後に、特別費の具体的な貯め方・管理の方法をご紹介します。
自分に合った方法で楽しく特別費を貯めていきましょう!
【銀行派】ネット銀行の「使い分け口座」を活用
1つ目は、ネット銀行の使い分け口座を活用する方法。
例えば住信SBIネット銀行であれば「目的別口座」という機能があり、1つの銀行口座の中に目的別の子口座を10個まで開設できるんです!
画像では
- ご褒美貯金
- マイカー貯金
- 習い事
の項目が設定されているのが確認できると思います。
銀行を使いつつ、項目をしっかり分けて貯金をしていきたい!という方は、この機能がおすすめです♪
【現金貯金派】100円ショップのセクションファイルを使用
手元に現金として貯めておきたいという方は、100円ショップ(ダイソーやセリア)などで販売されているセクションファイルを活用してみてください。
13ポケットあるので、項目を細かく分けても使いやすそうですね。
セクションファイルの4つの活用方法については、以下の記事で解説しています。
ぜひ併せてチェックしてみてくださいね♪
ちなみに現金として特別費を用意していても、家計簿アプリ・マネーフォワードは「現金管理」の部分でしっかり家計簿に組み込むことが可能です!
「現金管理=手書き家計簿」と考えなくてOK。
マネーフォワードで管理するとこんな感じ
デジタル、アナログを併用して、自分のやり方を見つけましょう。
マネーフォワードは家族全員の現金・貯金・証券口座もろもろ一括で管理できる神アプリ!
無料で利用できるので、ぜひ試しに使ってみてくださいね。
特別費は高額になりがち。しっかりと備えよう!
ここまでご紹介してきた通り、毎月の生活費以外にかかってくる特別費は年間で見ると結構高額になりがち。
だからこそ事前に分かっている項目を洗い出し、支払いに備えて貯めておくことで慌てずに済みますよね。
特に家計管理を始めたばかりの頃はどんな方法で管理すれば良いか?迷うことが多いと思いますが、ここで紹介した方法を含めて ” 自分に合う家計管理のやり方 ” を探してみてください!
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