2024年、新NISAスタートのタイミングで「未成年が使えるNISA制度(ジュニアNISA)」が廃止になってしまいました。
このタイミングで「子どもの投資」について考え始めるママさん、パパさんも多いのではないでしょうか。
しかし…未成年名義でNISA(お得な非課税口座)が使えなくなるため、投資の目的によっては「お母さん、お父さんの口座で運用する」というのも大きな一つの選択肢になってきます。
本記事では、「これから子ども名義の投資を始めたいけど、何をすれば良いのか分からない…」という方に向け、
- 子ども名義の投資を始める前に知っておいて欲しいこと
- 子どものお金を運用する時の選択肢
- 子どものお金を運用し始めるタイミング
- 子どものお金を運用するのに向いている商品
- 投資を始めたその後
など、投資完全初心者さんが知りたいことをギュッとまとめて解説していきます!
この記事を書いた人
りりな
- 結婚4年で資産3,000万円を達成。投資診断士/資産運用検定2級を取得。
- Instagramフォロワー数27万人超。主婦にやさしい家計管理×投資情報を発信中
- 大学のお金の授業や、マネーフォワード「お金のEXPO」へ講師として登壇。資産運用検定2級の知識を活かし、各証券会社メディア・テレビ・ラジオ番組などへ多数出演
- 著書「主婦にやさしいお金の増やし方BOOK」累計4万部を突破
この記事を書いている私は、投資歴6年以上です!失敗も経験しながら、主婦でもできる堅実な資産運用をしています!将来になんとなく不安がある・・と言うあなたに、分かりやすく資産運用の方法をお伝えしますね!
- 子どもが親の元を巣立つ前に使う資金(教育費)なら、親名義のNISA口座で運用
→非課税の恩恵が受けられる! - 金融教育やプレゼントとしてあげたいならこども名義の特定口座で
→利確・配当受取時に自動で税金約20%が引かれる。贈与税対策もある程度必須 - 投資のことが全く分からず不安なら、まずは投資信託からがオススメ
→プロが代行運用してくれる株の詰め合わせパック! - 個別株を買うなら優待株(100株〜優待あり)、配当株(1株〜配当あり)で、安定的な運用を目指す!
→子どものためのお金で、ハイリスクハイリターンかつ頻繁な売り買いはしない方が良さそう
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2024年から「子供名義の投資」を始める方に知っておいて欲しいポイント
まずは、2024年から子ども名義の投資を始める方に知っておいて欲しいポイントを4つご紹介します。
親が投資家マインドになれば、子どもにも引き継げる!
消費者マインドから、投資家マインドを目指そう!
未成年でも証券口座開設&投資ができる!
「そもそも、未成年でも証券口座開設はできるの?」「ジュニアNISAは終わっちゃったって聞いたけど…」
ジュニアNISAが終了した2024年1月からも、子ども名義の証券口座を開設して投資をすることは可能です。
未成年口座の取引主体は子供でも可能ですか?親がやらないといけないのでしょうか?
お子様が満15歳未満の場合は、登録親権者でお取引いただくことになります。
(引用:楽天証券-よくあるご質問)
なお、お子様が満15歳以上の場合は、お子様が取引主体者となり、お取引いただくことができます。
こちらは楽天証券から引用したものですが、
- 0〜15歳未満:親が主体で取引
- 15歳以上:子ども主体で取引
子どもがしっかりと投資のことを理解できる年齢になるまでは、親の判断で運用をしてあげる必要があります!
未成年はNISA口座を開設できない。 ” 自動的に ” 税金が引かれる特定口座なら確定申告の必要なし!
冒頭でもお伝えした通り、2024年からはジュニアNISAに変わる「未成年用の、税金支払い不要なお得な口座」はありません。
なので選択肢は以下の二つ。選び方も記載しますので、参考にしてみてください。
- 特定口座:税金が発生するが、確定申告の必要はなし。
利益確定時や配当金が入った時、税金分だけ(約20%)が証券会社に回収され、証券会社があなたの代わりに税金を納めてくれるため。 - 一般口座:税金が発生し、確定申告で自分(親)が処理する必要あり。
証券会社は納税に関しての手続きを何もしてくれないので、すべて自分でやる必要あり。
投資初心者さんがこちらを選ぶメリットはあまりないと思ってOK。
(税、確定申告に詳しいのであればこちらでもOK!)
投資を始めたいけれど、税金とか確定申告とか分からない…。
このような相談が多いですが、この場合は「特定口座」一択です。
「税金・確定申告が分からない」なら特定口座!
ここはとくに悩む必要はありません。
ちなみに後で変えられますが、変える人は少なそう。
今後「未成年のNISA口座」は開設できるようになる?
可能性はゼロではないですが、現状は期待できないと思います。
なぜなら2024年の「新NISA」の概要が発表された時、金融庁が「未成年向けNISA口座は今のところ考えていない。」と発言しているから。
なので、未成年のNISA口座ができるかも?と待つのはあまり期待値が高くないかも…!
「何を買うべきか」「売るタイミングはいつか」は人に聞いても分からない。情報を見ながら自分の判断で!
- 何を買えば良いかわかりません
- 買ったけど、どこで売れば良いですか?
この質問はNGと考えましょう。なぜなら、未来の株の値動きは誰にも分からないからです。
もし私が提案した株を買って、暴落したら…?
真似しなきゃよかった、ってなるよね?
あくまでも他人の意見は「参考程度」にしよう!
「何を買えば上がるか?」というよりも、「どの企業の未来に投資したい?10年後、20年後生き残っていそうな企業はどれ?」と考えるのがコツです!
子どものお金を運用する時の選択肢
子どものお金を運用する前に、「投資の目的」を考えておきましょう。
子どものお金の運用は、目的によって誰の証券口座を使うか決めるのがオススメです!
- 学費にしたい(子どもが親のもとを巣立つ前に使いたい)
- 成人後のプレゼントにしたい(子どもが親のもとを巣立った後に渡したい)
多くの方が「とりあえず①、その時の経済状況次第では②…」と考えるのではないでしょうか。
この場合、誰のどの口座で運用するのが1番良いのか考えてみましょう。
①【1番オススメ】親のNISA口座で運用
以下の条件を見た時、お得に運用できるのはどちらでしょうか?
- 親名義のNISA口座:1名義あたり1,800万円(年間360万円)まで、利益に対する税金の支払い不要で投資できる
- 子ども名義の特定口座:利益に一律約20%の税金がかかる
親名義の口座で運用した方が、利益が出た時税金が引かれないので有利だと言えますよね。
投資の目的が、例えば
- 受験費用
- 習い事にかかる大きなお金
- 塾代(夏季・冬季講習などは数十万円単位で必要なことも)
- 入学金
など子どもが学生時代に必要なお金であれば、これは「 ” 親が ” 支払う教育費」。
教育費の出所は親の財布なので、わざわざ子ども名義の特定口座で運用して税金を取られるよりも、親名義の非課税のNISA口座で運用した方が絶対に有利ですよね!
ジュニアNISAの枠がなくなった2024年以降、親の非課税枠は計画的・優先的に使っていくのがオススメ!!
②【金融教育・プレゼントならこっち!】子ども名義の特定口座で運用
対して、
- 教育資金の用意はそこまで心配していない
- 大人になった時に子どもにあげたい
- 金融教育をしたい
これらの場合は、非課税枠がなかったとしてもこども名義の口座で運用してあげる選択肢もありだと思います。
利益確定時・配当振込時に税金分引かれてはしまいますが、素晴らしい教育の機会・プレゼントになることは間違いありません!
ただし、このケースでは後々渡す時に「成人時一括で渡した」と判断され贈与税が絡んでくることがあるので注意が必要。
私は税の専門家ではないのでここで詳しくアドバイスすることはできませんが、年間110万円の贈与額を超えない(お小遣い・お年玉含め)、毎年贈与契約書を書面で作成して残してあげるなどで贈与税の対策ができます!
気になる方は、ネット上で専門家の方が詳しく解説してくれているサイトがたくさんあります。ぜひ調べてみてくださいね。
子どものお金を運用し始めるタイミング
続いて、子どものお金を運用し始めるタイミングについて確認していきましょう。
口座開設は無料。とりあえず開設だけでもしておくべし
「ジュニアNISAが終わってしまったし、子ども名義の投資ってもう遅いですか?」
こんな質問が多くなると思いますが、もう遅いのか?迷っている時間があるなら、その時間に口座開設をしてしまうのがオススメ。
- まずは親のNISA口座の開設
↓ - 金融教育・プレゼントをしたいならこども名義の口座開設
優先順位はこんな感じです。
証券口座は開設にお金がかかりません!
「とりあえず持っておく」「やりたい時にすぐ始めらる環境」を作っておくことが、最初の一歩!
早ければ早いほど、ゆとりのある運用ができる
投資を始めようと思っているあなたが、現在30歳だったとします。
10年後40歳になった時「ああ、30歳のころから投資をしてれば、今頃は資産が増えていたかも…」と後悔するのではないでしょうか?
子どもも同じで、「長期・分散・積立」という堅実な資産運用には時間が必要。
「ジュニアNISAが終わってしまったからもう遅い」と考えるのではなく、早いうちから行動に移してあげることが大切です。
投資信託を500円分買う、とかそのくらいの金額感で初めてOKです!
大切なのは、時間をかけてゆっくりと資産を増やすこと。
子どものお金を運用するのに向いている商品は?
投資を始めたばかりで、何を買えば良いのか検討もつかない…という方は、まず投資信託の購入を検討してみてください♪
投資信託は株の詰め合わせパックのようなもので、1つに投資するだけで数百〜数千の企業の株に分散投資をしていることにつながります。
まずはこの分散投資ができる投資信託を基盤に考えていきましょう。
ちなみに「どの投資信託を購入すべき?」っていうのは、投資助言になってしまうのでできません!
下で人気の投資信託銘柄をご紹介していますので、銘柄選びの参考にしてみてください。
子どものための投資を始めたあと、どうすれば良い?
子どものための投資を始めた後にどうすれば良いのか…という疑問についても触れておきたいと思います。
どうすれば良いか分からない場合、まずは「投資信託」に投資がオススメ
上でもご紹介しましたが、どうすれば良いのか分からない初心者さんは投資信託がおすすめです。
なぜかというと…投資信託を運営している人(ファンドマネージャー)が、必要に応じて投資信託の中身の株を入れ替えてくれるから!
あなたが個別株の売買をしなくても、投資信託1つに投資をしておくだけでプロが個別株銘柄の選定から入れ替えまでしてくれているんです♪
なので、全く知識がないまま個別株に投資をするよりかは投資のプロが運用している投資信託に投資をしておく方が損をするリスクが低いということが分かるかと思います!
頻繁に売り買いが必要な投資は控えるのが無難
「1,000円で買って、2,000円で売る」というのは株の基本ですが、実際やってみると結構難しいです。
個別株は投資信託と比較すると暴落の時の値幅も大きいですので、一撃で致命傷になることも。
なので、投資初心者さんがこどものために個別株を購入するときは
- 安定した配当金が出続けている企業
- 誰もが知っている大企業
- 優待が人気な企業
このような、価格変動が少なく長期保有しやすい株を選ぶことをおすすめします♪
ちなみに、個別株は1株数百円から購入が可能。
優待は100株からですが、配当金は1株保有でももらえます!
優待・配当株は長期保有で利益の恩恵を受けることができる!
頻繁な売買は基本的に不要なので、買って持ちっぱなしにするのも良いと思います!
株や投資信託を売ったとき、その利益はいつどうやって反映?入金されるの?と疑問に思う方も少なくないよう。
結論から言うと、株は当日〜翌営業日(注文を出し、それが約定されたとき)・投資信託は1〜2営業日が多く、証券口座内の預かり金に反映されることがほとんどです!
すぐに現金化したい!ということがあっても、比較的すぐ現金に戻すことができるのは安心ですよね。
まとめ
今回の記事では、2024年から子どものために投資を始める方に向けて基本的な情報を解説してきました。
- 子どもが親の元を巣立つ前に使う資金(教育費)なら、親名義のNISA口座で運用
→非課税の恩恵が受けられる! - 金融教育やプレゼントとしてあげたいならこども名義の特定口座で
→利確・配当受取時に自動で税金約20%が引かれる。贈与税対策もある程度必須 - 投資のことが全く分からず不安なら、まずは投資信託からがオススメ
→プロが代行運用してくれる株の詰め合わせパック! - 個別株を買うなら優待株(100株〜優待あり)、配当株(1株〜配当あり)で、安定的な運用を目指す!
→子どものためのお金で、ハイリスクハイリターンかつ頻繁な売り買いはしない方が良さそう
子どもの資産運用は年齢や目的によって大きく左右される部分があるため、各家庭でしっかりと戦略を考える必要があります!
短期間で大きく増やすと言うより、時間をかけてコツコツ安定的な運用を目指す!
将来子どもに投資家マインドを引き継げるよう、頑張ろう♪
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