こんにちは、りりなです!
2024年から新しいNISAが始まりますね。でも…
- 以前話に出ていた「二階建てNISA」ってどうなったの?
- 新しいNISAでは何が買えるの?
- 口座開設は?
- 今までつみたてNISAで買っていた商品ってどうなるの…?
などなど、さまざまな不安や疑問がある方も多いと思います。
そこで今回の記事では、2022年末に金融庁が実施した「新しいNISAについての説明会」で話された内容をまとめてご紹介していきます!
この記事を書いた人
りりな
- 結婚4年で資産3,000万円を達成。投資診断士/資産運用検定2級を取得。
- Instagramフォロワー数27万人超。主婦にやさしい家計管理×投資情報を発信中
- 大学のお金の授業や、マネーフォワード「お金のEXPO」へ講師として登壇。資産運用検定2級の知識を活かし、各証券会社メディア・テレビ・ラジオ番組などへ多数出演
- 著書「主婦にやさしいお金の増やし方BOOK」累計4万部を突破
この記事を書いている私は、投資歴6年以上です!失敗も経験しながら、主婦でもできる堅実な資産運用をしています!将来になんとなく不安がある・・と言うあなたに、分かりやすく資産運用の方法をお伝えしますね!
2023年までのNISA・2024年からの新しいNISAの違い
2024年からの新しいNISAは、2023年までのNISAをパワーアップさせてより使いやすくした制度です!
新しいNISA
「1人1,800万円、一生持てる非課税枠」って…とっても凄くないですか!?
今までのつみたてNISAは「早く始めなければ損」だった…
でも、新しいNISAは ” 生涯枠 ” になったので、焦って満額投資する必要なし!
2024年からのNISAは生涯枠になった=今投資しなかったとしても、枠がなくなることはないという投資家に有利なルールに変更になったんです。
今までつみたてNISAをやっていた私たちにとっては、投資信託以外の銘柄も非課税で買えるようになった!というのが1番大きなメリットかもしれませんね。
つみたてNISA=投資信託に限定されていた。
でも2024年からは投資信託以外の個別株なども、非課税の恩恵の対象になる!
詳しく説明している記事はこちら
2024年からの新しいNISAが開始!現時点での詳細まとめ
メリットが拡大した2024年からの新しいNISAですが、実は2023年に入った現在でも情報が不確定な部分があるんです。
ここでは、2022年末に金融庁が行った説明会の情報をもとに、現時点で公開されている情報についてまとめてご紹介していこうと思います。
①本来の予定だった「二階建て新NISA」はどうなったの?
本来、新NISAは複雑なルールがある「二階建てNISA」の予定でしたが、こちらは中止になりました。
ネット上にはまだ古い情報が残っているので注意…!
「二階建て」と記載のあるものは全てナシになっています。
各方面から「分かりづらすぎる」とのクレームが相次いだのも、中止・変更の要因になったようです。
②新しいNISAの口座開設はどうすれば良いの?
現時点でつみたてNISA・一般NISAの口座を持っているユーザーについては、その証券会社にて新しいNISA口座が自動開設となります。
なお、今使っている証券会社から別の証券会社に変更したい!という場合…
従来通り1年に1回、証券会社の変更手続をとることが可能です。
変更方法や書類は各証券会社によって違うので、ホームページを要確認!
また、今すでに持っている投資信託については移管できないので、従来の口座で持ち続けるor売却する必要があります。
私は以前SBI証券でつみたてNISAをしていましたが、楽天経済圏を使い始めるタイミングで楽天証券に移動してきました。
今すでにつみたてNISA口座を持っている方でも、2024年からの新しいNISAの開始タイミングで「自分に合った証券会社」に移動することも検討してみてくださいね。
③「つみたて枠」で投資できる商品は?
新しいNISAの「つみたて枠」で投資でいる商品は、従来のつみたてNISAで投資できる商品と同じ。
特に増やす予定などはないそうですので、長期で買付している銘柄については入れ替えは必要なさそうです。
④「成長投資枠」で投資できる商品は?
「成長投資枠」で投資できる商品は上場株式・投資信託等となっています。
しかし、投資リスクが高めな銘柄については以下の通り除外対象となっています。
- 整理・監理銘柄
- 信託期間20年未満、後レバレッジ型および毎月分売型の投資信託を除外
金融庁の説明会時点で対象となる銘柄の詳細は未定。いつ決定するかも未定とのことなので、続報を待ちたいと思います。
⑤2023年までのNISAでの保有銘柄は、2024年からの新しいNISA口座にロールオーバーできる?
2023年までのNISA(つみたてNISA・一般NISA・ジュニアNISA)で保有していた銘柄については、2024年からの新しいNISA口座にロールオーバーすることはできません。
完全に別物として考える必要があるみたい!
ただし、だからと言って今すぐに売却しなければいけないわけではありません。
従来のNISA口座で投資してきた分に関しては、今までのルール通り「非課税期間20年」が生きています!
複利のの恩恵を最大限受けられるよう、長く寝かせておくのも良いでしょう。
⑥2024年からの新しいNISA、正式名称は?
2023年までの3つのNISAにはそれぞれ「つみたてNISA」「NISA(一般NISA)」「ジュニアNISA」という名称がありましたが、2024年からの新しいNISAに関しては正式な名称が決定していません。
中止になった「二階建ての新NISA」のこともありますし、早々に名称を決めてほしいところですよね…。
こちらも情報が入り次第追記していこうと思います。
⑦複数の証券会社でNISA口座を持つことは可能?
複数の証券会社でNISA口座を持つことはできません。
こちらは従来のルール通りで変更はないようです。
しかし①でお伝えした通り1年に1回証券口座の変更をすることは可能ですので、必要であれば年末までに手続きを済ませるようにしておきましょう。
⑧「生涯投資枠」は売却で復活・スイッチングはできる?
NISA口座で購入した銘柄を売却すると、その売却した分だけ生涯投資枠が復活します!
これは従来のNISAにはなかった。とっても嬉しいポイント!
しかしすぐに商品のスイッチングができるか?と言うと、そういう訳ではないようです。
なぜかと言うと…売却による生涯投資枠の復活は、年に1回まとめて行われるから。その年に売却した分の枠は、翌年に復活するとのことです。
年の途中で枠が埋まっていない時点だと、枠復活を待たずして購入できるので実質スイッチングができることになりますのであまり気にする必要はありません。
だたしその年の枠(つみたて枠120万円・成長投資枠240万円)を埋め終わってしまった後に関しては、枠の復活は翌年になるということを理解しておきましょう。
ちなみに、保有銘柄の価格の上げ下げがあっても、復活する投資枠には影響がありません。
例えば、100万円で購入した銘柄が値上がりし200万円になった場合。これを売却しても復活する枠は100万円のみとなります。
⑨銀行口座で配当金を受け取るのは非課税になる?
この点も従来のNISA制度と変わりはありませんね。
配当金を銀行口座で直接受け取る場合は課税対象となってしまうため、NISAの非課税の恩恵を受けることはできません。
しかしNISA口座の利用者はほとんどが配当金の再投資設定をしていると思いますので、こちらもあまり気にする必要はなさそうです。
⑩配偶者が死亡した場合、残されたパートナーが引き継ぐことはできる?
万が一NISA口座で投資をしている配偶者が死亡してしまった場合、パートナーがNISA保有商品を引き継ぐことはできません。
現状のNISAでは原則、
- 死亡日以前の利益等は非課税
- 死亡日以後の利益等は課税対象
となります。
また、保有商品は相続人のNISA口座には移管できないため、一般口座への移管となります。
しかし金融庁の説明会では「今はできないが今後の検討課題」としていたため、今後の動向はチェックしておく必要がありそうです。
⑪証券会社が破綻した場合、NISAのまま他証券会社に移管はできる?
こちらも「今はできないが今後の検討課題」という返答でした。
2024年からの新しいNISAが始まると、1つの証券会社にまとまった金額を預け入れる可能性が高いですので…ユーザー目線だと、この辺りは早急に改善してほしいポイントですね。
新しいNISAは確実に使いやすくなる!長期目線で活用すべき
今回の記事では、金融庁が2022年末に行った「新しいNISAに関する説明会」の情報をまとめてご紹介しました。
まだ未確定な情報も含まれていますが、確実に言えるのは従来のNISA制度よりもパワーアップしていて、投資家にとってより有利な制度になる予定であると言うことです…!
1,800万円の枠=夫婦合わせて3,600万円!
もう一般口座・特定口座の出番はないかも?って規模!
20年でproductが終わってしまうNISAと比較すると一生涯を見据えた投資ができる仕組みになりますので、長期の投資戦略を考えながら焦らず投資を進めていきましょう♪
以下の記事では「新しいNISAでやってはいけないこと」をご紹介しています。
新制度が始まる前に、ぜひ一度チェックしてくださいね。
新しいNISA、このポイントに注意!