投資を始めると、「先進国」「新興国」というワードを目にする機会が増えると思います。
先進国は、日本やアメリカのことだよね。
新興国ってどこ…?投資の対象としてはどうなんだろう。
新興国は現在の経済水準はまだ低いものの、高い成長性を秘めた国々のことを指していることが多い!
投資の対象としてはリスクが大きいものの、今後の伸び代も期待できる国も含まれているね…!
今回の記事では、
- 新興国株式への投資はおすすめしないと言われる理由
- 新興国株式へ投資をするメリット
- 新興国株式の代表的な指標
- 新興国株式の「インデックス投資」ってどうなの?
など、新興国株式投資に対する基本的な情報をまとめていきたいと思います。
この記事を書いた人
りりな
- 結婚4年で資産3,000万円を達成。投資診断士/資産運用検定2級を取得。
- Instagramフォロワー数27万人超。主婦にやさしい家計管理×投資情報を発信中
- 大学のお金の授業や、マネーフォワード「お金のEXPO」へ講師として登壇。資産運用検定2級の知識を活かし、各証券会社メディア・テレビ・ラジオ番組などへ多数出演
- 著書「主婦にやさしいお金の増やし方BOOK」累計4万部を突破
この記事を書いている私は、投資歴6年以上です!失敗も経験しながら、主婦でもできる堅実な資産運用をしています!将来になんとなく不安がある・・と言うあなたに、分かりやすく資産運用の方法をお伝えしますね!
「新興国株式への投資はおすすめしない」と言われる理由
ネットで色々検索をして調べていると、目につくのが「新興国株式への投資はおすすめしない」という情報。
では一体どのような点が「おすすめしない」と言われる理由になってしまっているのか、まずはデメリットとなる理由をご紹介していきます。
①先進国と比較すると経済が不安定
新興国は、冒頭でもお伝えした通り現在経済水準が低い国のことを指しています。
今後経済が成長するか、しないかは誰にも分かりません。
経済の安定性とか、成長・維持できる見込みなど考えると、先進国の方が安定性は高い!と言えるよね。
その国の企業に今後期待ができる!という自分なりの投資理由があれば良いのですが、ただ単に「割安だからとりあえず投資しておこう」という安易な投資は不安が残るかもしれません。
②通貨の価値の変動リスクがある
日本には円、アメリカにはドル…というように、世界の国にはその国の通貨が存在します。
そして通貨の価値は様々な要因で日々変動していますが、新興国通貨は価格が変動しやすいため注意が必要。
- 政治的な不透明性・不安定性
- 経済指標や政策金利の影響
- 経済成長率の低迷
- 市場の不完全性
- 高インフレ
etc…
例えば新興国株式を保有している最中、株価の変動がなくても通貨の価値が半分になってしまえば資産額も半分になってしまうと言うことですね。
外国に投資をする時は注意すべきなのが為替変動リスクなんだけど…
新興国の場合はガクッと価値が落ちるものものも多いのでより注意が必要!
③株式そのものの流動性が低い
世界一の経済大国であるアメリカは、株も通貨(ドル)も投資対象としてメジャーであるため活発に取引されているため、取引量が多くなります。
対して新興国はマイナーなものに分類されるため、どうしても取引している人自体が少なくなりがち。
流動性が低いと言うことはどういうことなのか?と言うと…
- 買いたい価格で買えない
- 売りたいときに売れない
ということが起こり得るのです。
投資の世界は需要と供給で成り立っていますので、個別株の注文が約定しないと言うのは大きなリスクだと言えるかもしれません。
④投資情報が得にくい
投資家にとって、投資材料となる企業の情報はとても大切なもの。
日本国内であれば日本語でいつでも情報を見ることができますが、言葉の分からない外国で、しかも全く馴染みのない企業だとなかなか情報収集がしにくいのが正直なところですよね…。
ネット証券で海外への投資がしやすくなっているとはいえ、情報が得づらいとなかなか新興国投資をするの、戸惑ってしまいますよね…。
新興国株式への投資のメリットや将来性は?
ここまでは新興国株式への投資の注意点をご紹介してきましたが、反対にメリットや将来性の部分も気になりますよね。
そこでここからは、新興国株式投資のプラス面についてご紹介していきます。
①経済が成長すれば、長期で大きなリターンが期待できる
新興国は「現在経済水準が低い国」とされていますが、実は最近大きな経済成長が見られている国が多く存在するのです。
成長率ベースで見ると、最近は経済成長が停滞する新興国よりも新興国の方が上回っていることが分かるほどです。
これから更なる経済成長が見られれば、先進国に投資するよりも大きなリターンを期待することができる可能性もあると言えそうです。
②先進国株式と比べると、割安な水準にある
新興国株式は先進国株式と比較して、割安な水準にあるものが多いです。
しかし、2020年のコロナショック後から新興国株式市場は順調に上昇を続けているため、中には割安さがあまり感じられなくなっている銘柄もあるかもしれません。
個別株での投資をする場合は、しっかりと銘柄スクリーニングを行いましょう。
新興国株式へ投資をするなら、投資信託・ETFがはじめやすい!
ここまで新興国株式への投資の注意点やメリットをご紹介してきましたが、個別株での投資はハードルが高そうと感じる方が多いのではないでしょうか。
実は私も先進国へ投資してるんだけど、先進国への投資は投資信託を活用しています♪
- ファンドマネージャー(そのファンドを管理してくれている投資のプロ)が、私たちに変わって投資判断をしてくれる
- 先進国の個別株の情報を一つ一つ収集する必要がない
- 1つの銘柄で分散投資ができる
- 100円から始められる
- NISA口座を使えば非課税で投資が可能
などなど…メリットがたくさん!
私は30代なのでリスクが取れる!
数十年後を見据えて長期運用をするので、リスクをしっかりと理解した上でこれからも新興国への投資を継続する予定です。
我が家のNISA口座の積立銘柄と金額は、以下の記事で公開しています♪
気になる方はぜひチェックしてね!
新興国株式も積立してます!
新興国株式の代表的な指標は「MSCIエマージング・マーケットインデックス」
MSCIエマージング・マーケットインデックスは、新興国の株式を対象とする代表的な株価指数。
世界的な指数算出会社であるMSCI社(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)が算出している指標で、新興国の株式市場の動向を知るのに利用されることが多いです。
新興国市場の大型株・中型株を対象としており、構成銘柄は1,000企業以上。
中国、韓国、台湾、インド、ブラジルなどが主な構成国となっています。
日本から購入できる先進国株式の投資信託・ETFの指標としても使われていることが多い!
目論見書を見るときに「ベンチマーク」の部分を見てみてね。
まとめ
今回の記事では、
- 新興国株式への投資はおすすめしないと言われる理由
- 新興国株式へ投資をするメリット
- 新興国株式の代表的な指標
- 新興国株式の「インデックス投資」ってどうなの?
などについてをご紹介しました。
新興国株式への投資はリスクが大きいものの、経済成長が続いていけばそれだけ大きなリターンを得ることができる可能性も上がります。
私はリスクとリターンを天秤にかけて、資産運用の「一部」に新興国株式を取り入れています!
投資は「絶対の正解」がないからこそ、しっかりと分散投資をしていきたいところです。
今、新興国への投資を迷っている方がいたら…
資産の分散先に新興国を取り入れる前にぜひ、メリット・デメリット・自分のリスク許容度を考えてみるところから始めてみてくださいね!