SBI証券の「S株」は、本来100株単位でしか購入ができない日本株を1株から買えるシステムです。
今回の記事では、
- S株投資をするメリットと注意点
- S株の取引条件とルール
- S株に関するよくある質問
についてを解説していきたいと思います。
この記事を書いた人
りりな
- 結婚4年で資産3,000万円を達成。投資診断士/資産運用検定2級を取得。
- Instagramフォロワー数27万人超。主婦にやさしい家計管理×投資情報を発信中
- 大学のお金の授業や、マネーフォワード「お金のEXPO」へ講師として登壇。資産運用検定2級の知識を活かし、各証券会社メディア・テレビ・ラジオ番組などへ多数出演
- 著書「主婦にやさしいお金の増やし方BOOK」累計4万部を突破
この記事を書いている私は、投資歴6年以上です!失敗も経験しながら、主婦でもできる堅実な資産運用をしています!将来になんとなく不安がある・・と言うあなたに、分かりやすく資産運用の方法をお伝えしますね!
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SBI証券「S株」とは?
S株は、1株〜99株の「単元未満株(100株未満の株)」を購入できるサービス。一般的に「ミニ株」と呼ばれているもので、SBI証券内の呼び方が「S株」となっています。
本来の日本株は100株単位で購入しかできなくて、投資初心者さんにはかなりハードルが高かった…。
でも、S株なら数百円から日本株が買える!!
これから以下で詳しく解説しますが、
- 買付手数料無料
- 銘柄に迷ったら、自動の分散投資機能もあり
など、より初心者さんが投資を始めやすい環境が整っている点が魅力です。
S株の取引条件とルールについて
S株の手数料・取引時間は以下の通りになっています。
手数料
SBI証券のS株は、購入時手数料が無料・売却時手数料は0.55%と業界トップクラスの低水準設定になっています。
購入時手数料 | 売却時手数料 |
---|---|
0円 | 0.55% (最低55円) |
例えば、1,000円の株を1株購入し、1,500円で売却したときの手数料は以下の通りです。
- 購入時手数料:無料
→必要な費用は1,000円! - 売却時手数料:55円
→1,500円から55円を引いて、1,445円(税引前)が手元に返ってきます。
手数料のことは、売る時になって考えればOK。
分かりやすくてありがたいよね!
取引・約定時間
S株は、注文を出した時間によって約定する時間が決定される仕組みとなっています。
10時に注文を出して、その場ですぐに株が手元に入ってくるわけではないんだね。
初心者さんはとくにこの点、要チェック!
注文時間 | 約定時間 |
---|---|
0:00~07:00 | 当日前場始値 (9:00) |
07:00~10:30 | 当日後場始値 (12:30) |
10:30~13:30 | 当日後場引け (15:00) |
13:30~24:00 | 翌営業日・前場始値 (翌9:00) |
1日3回の約定タイミングがある!
午後の買い付けもできるので「あ、今日買おうと思ってたのに忘れてた…」が少なくなるのは嬉しいかも。
当日中に購入したければ、日付が変わった0時〜13時半までに注文を出せばOKです。
SBI証券のS株では1日3回の約定タイミングがあるのに対し、よく比較対象とされるマネックス証券は1日1回11:30のみ。
2社で迷っている方は、この部分も判断材料になりそうですね。
SBI証券「S株」を利用するメリット
SBI証券のS株を利用するメリットは、以下の5つです。
- 手数料が安い(買付手数料無料!)
- スマホアプリがあるため取引がしやすい
- NISA口座にも対応
- 東証上場銘柄の全てを取引できる
①手数料が安い(買付手数料無料!)
上でもご紹介した通り、SBI証券のS株は買い付け手数料が無料という点が大きなメリットです。
「今時、手数料は無料が普通!」と思っている人も多いかもしれませんが、証券会社によっては
- 購入時手数料は安いが売却時手数料が高い
- 1,000円の株を買うのに手数料が数百円かかる…
という条件のところもあるんです。
その点、S株は購入時無料・売却時も安いので手数料面的にかなり嬉しい!
株式投資は、投資信託(つみたてNISA)のようなランニングコストがかからない代わりに手数料の部分が取引コストとなってきます。
少額投資家さんはとくに「いかにコストを抑えて利益を積み重ねるか?」が重要となってくるため、証券会社選びの際はしっかりと手数料の部分を確認しておきましょう。
②スマホアプリがあるため取引がしやすい
S株は、スマホアプリから取引することも可能です!
ブラウザやパソコンからの取引も不便ではないんだけど、やっぱりスマホのアプリからサクッと購入できるのは嬉しいよね!
利用するのは、「SBI証券 株」のアプリです。単元株・単元未満株両方の取引ができるので、今後100株単位の購入をするときもそのまま利用できるという点も嬉しいポイントですね。
③NISA口座にも対応
S株はSBI証券で一般NISA口座を保有している場合に限り、NISA口座で買い付けをすることも可能。
つみたてNISA口座は対象外。
もし一般NISA口座をSBI証券で開設している人は、単元未満株の取引もSBI証券にまとめてしまうのがおすすめです!
- すでにつみたてNISA口座を持っている方の場合は、一般NISA口座を開設することはできません。
④東証上場銘柄の全てを取引できる
S株では、東京証券取引所に上場している銘柄の買い付け・売却ができます。
他の証券会社だと、東証上場企業の「一部のみ」しか取引できないことも…。
なお、名証・福証・札証に上場している銘柄は売却のみが可能で、購入はできません。これは他の証券会社から株式を移管した方のみが対象となります。
もっと取引の選択肢を増やしたい人は、マネックス証券のS株がお勧め!東証全銘柄+名証(名古屋証券取引所)上場銘柄も購入できます♪
SBI証券「S株」を利用する時の注意点
SBI証券のS株を利用するにあたっては、事前に以下の注意点を押さえておきましょう。
とくに、今すでに株取引をしている人は注意!
100株単位の取引と違い、制限されている箇所があるよ。
①指値注文はできない。成行注文のみ
1つ目の注意点は、指値注文ができないという点。
- 指値注文
…「〇〇円になったら買いたい」と、あらかじめ購入価格を指定しておく注文方法。その価格にならなければ注文は実行されない。 - 成行注文
…「価格はいくらでも良いので、今買いたい」という注文方法。
②約定のタイミングが指定されている
2つ目は、約定のタイミングが指定されているという点。
100株単位の取引であれば、売り・買いそれぞれの注文が合致すればいつでも(開場時間内で)約定されますが、S株は上でも紹介した通り定時での約定となっています。
- 9:00
- 12:00
- 15:00
これ以外のタイミングで約定することはないため「今の価格で、リアルタイムで買いたい!」ということはできないことを知っておきましょう。
つまり、①と②をまとめて考えると「時間内に注文を出せば次の約定タイミングで購入ができるが、取得価格は約定後でないと分からない」ということですね。
S株に関するよくある質問
最後に、S株に関するよくある質問をまとめていきます。
S株に株主優待や配当はあるの?
S株で購入した株に、原則株主優待は付きません。
これは「S株だから優待がつかない」のではなく、そもそも株主優待は「100株以上保有している人を対象」としていることが多いからです。
優待が欲しい場合は、100株単位(単元株)で購入する必要があるよ。
S株が100株になったらどうなる?
S株をコツコツ買い集めて100株になると「単元株」という扱いになりますので、この場合は銘柄によっては優待を受け取ることが可能です!
ただし、合算されるのは「同じ銘柄のS株」だけ!
違う銘柄のS株保有数を合計して100株、という計算にはならないので、初心者さんは注意が必要です。
おまけ:「テーマキラー」から選んで分散投資も可能!
- 今までつみたてNISA(投資信託)しか経験がない
- 投資経験が自体が全くない
このような方は、いざ「日本株投資をしよう!」と思っても、何をどうやって買えば良いのか戸惑うことも多いと思います。
このようなとき、SBI証券であれば「テーマキラー!(簡単テーマ投資)」機能を使うことで自分で一つ一つの銘柄を選ぶことなく、希望のジャンルに分散投資をすることができるのです。
- 会社ではなく「テーマ」から投資対象を選べる
- 成長が期待される10社にリスク分散
- 5万円から分散投資ができる
- 一括売却・部分売却どちらも可能
ここで言う「テーマ」とは投資企業のジャンルのことで、例えば
- キャッシュレス決済
- VR
- VTuber
- 自動運転
- インバウンド
- 人工知能(AI)
など流行りのものからロングランテーマまで様々。
S株の数百円投資と比べると金額感は上がるけれど、SBI証券を利用すればこのような機能も使えるんだね!
SBI証券・S株は初心者さんの「個別株デビュー」におすすめ
1株から買えるミニ株投資を始めるにあたって、SBI証券の「S株」がおすすめな方は以下の通りです。
- 手数料を抑えて1株単位の株式投資がしたい
- 東証上場銘柄の取引ができればOK
- 現在ネオモバ利用中で、移管の手続きが面倒
- 午後の注文分もその日に約定してほしい
- どこの証券会社にすれば良いのか悩んで、分からなくなってしまった方
迷ったらSBI証券を選んでおけば、とりあえず間違いない!
ミニ株で取引をしたいけれど、どこを選べば良いのか分からない…という方は、まずSBI証券で口座開設をお勧めします。
ちなみに「別の証券会社の方が使いやすそう」と思ったら、そちらに乗り換えてもOK!
つみたてNISAのように1人1口座、という決まりはありませんので、気軽にSBI証券のS株でミニ株投資を楽しみましょう♪
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下記記事を見ながらやれば完璧だよ!