老後資金を自分でつくる手段として、注目されている「iDeCo(イデコ)」。
毎月コツコツ積み立てて、税制優遇も受けられる――。
そんなメリットから、始める人がどんどん増えています。
でも、専業主婦や扶養内で働いている方の場合、実はこの“節税メリット”を十分に活かせないことも…。



そこでこの記事では、「主婦がiDeCoを始める前に知っておきたいデメリット」について、体験談も交えながら詳しくお伝えしていきます!
この記事を書いた人


りりな
- 結婚4年で資産3,000万円を達成。投資診断士/資産運用検定2級を取得。
- Instagramフォロワー数28.6万人超。主婦にやさしい家計管理×投資情報を発信中。
- SBI証券・マネーフォワードのセミナーや資産運用EXPO、大学の講義等へ講師として登壇。ほか、各証券会社メディア・テレビ・雑誌・ラジオ番組などへ多方面へ出演。
- 著書「主婦にやさしいお金の増やし方BOOK」累計5万部を突破!
この記事を書いている私は、投資歴6年以上です!失敗も経験しながら、主婦でもできる堅実な資産運用をしています!将来になんとなく不安がある・・と言うあなたに、分かりやすく資産運用の方法をお伝えしますね!
iDeCoって?まずは仕組みを簡単におさらい
iDeCoは、自分で老後資金をつくるための「個人型確定拠出年金制度」です。
掛け金を毎月積み立てていき、そのお金を自分で選んだ商品(投資信託など)で運用していきます。
イデコの主な特徴
- 運用益が非課税になる
- 掛け金は「所得控除」の対象
- 受け取り時は「退職所得控除」が使える
このように、働いている人なら節税メリットが大きいのが特徴です。
iDeCoのデメリット|主婦が気をつけたいポイント
上記で説明したように、iDeCoには多くのメリットがありますが、専業主婦の場合は特に注意したいポイントがあります。



ここでは4つ紹介するね!
①所得控除のメリットがない


iDeCoの一番のメリットとしてよく言われるのが「所得控除」ですが、これは“課税所得がある人”にしか効果がありません。
つまり、専業主婦や扶養内で働いていて「そもそも所得税を払っていない」方にとっては、このメリットは受けられないんです…。
このことを知らずに始めてしまうと、「思っていたよりお得じゃなかった…」と不満に感じるかもしれません。
②資金がロックされる


iDeCoには、原則60歳まで引き出せないというルールがあります。
途中で教育費や医療費など、急にお金が必要になっても“現金化できない”のは大きなデメリットですよね。
特に主婦はライフスタイルの変化が多く、予期しない出費が発生しやすいので、流動性の低さには注意が必要です。
③口座の維持にも手数料がかかる


掛け金を「0円」にして一時停止することはできますが、それでも口座管理手数料(例:月171円程度)は発生します。
収入がない時期にも毎月手数料がかかるのは、主婦にとって大きな負担になるので、今後の働き方に関しても慎重に考えておく必要があります。
④投資先によっては元本割れも


これはiDeCoに限った話ではありませんが…
iDeCoも投資の一種。
なので、リスクを取れば増える可能性もありますが、もちろん元本割れする可能性もあります。
特に初心者の方は、
「思ったより増えない…」
「減っているのに何もできない…」
と不安になる場面もあるでしょう。
そのため、どうしても不安な方は、バランス型や安定型などの、リスクが低い商品を選ぶと安心かもしれません。



中には、元本確保型の商品もあるから、一度じっくり調べてみると面白いかも◎
また、私がiDeCoで後悔した過去があるので、最後にそれを共有しますね!
りりなの体験談|始めたことを少し後悔した理由
2018年ごろの当時の私は、ハマって「日経woman」の雑誌を読んでいました。
そこでiDeCoがよく特集されており、次第に興味を持ち、なんとなくスタートすることにしたんです。



でもその後、退職により収入がゼロに💦
さらには、不妊治療で出費がかさみ、
「今、お金が必要なのに引き出せない」
「掛金は止めても手数料はかかる」
と正直、もう少し慎重に考えて始めればよかった、と後悔した時期があったんですよね…。
女性は妊娠・出産・介護など、人生の転機が多いものです。
特に主婦は、いつどんな出費があるか予測が難しいからこそ、
「iDeCoは途中でやめられない&引き出せない」
ということを、しっかり意識しておく必要があると身をもって学びました。
まとめ
専業主婦にとってのiDeCoは、「万人におすすめ!」というものではありません。
- 所得控除の恩恵はない(または小さい)
- 60歳までお金が引き出せない
- 掛け金をストップしても手数料がかかる
こういった点をしっかり理解したうえで、「それでも長期的に資産を育てたい」と思えるなら、iDeCoは選択肢の一つになります。



大切なのは、始める前にちゃんと調べること。 「知らなかった…」と後悔しないためにも、自分にとって本当に必要かどうか、じっくり考えてから始めてみてね!