「マイホームが欲しいのは、なぜ?」を考える
私は夫と結婚する前までは、マイホームに憧れがありました。
でも今、現状を冷静に見つめると「今ではない」という結論に至っています。
マイホームか、賃貸か…。これは、衣食住の「住」の部分でずっと議論され続けている永遠のテーマです。
では、なぜマイホームが欲しいのかを考えてみましょう。
「子どもが増えて、手狭になってしまった」…。このような理由だったら、家族のためなのでマイホームを視野に入れるのも良いですよね。
しかしマイホームが欲しい理由が「自分の見栄」だったとしたら…?
見栄よりも、家族の幸せ!
家は自分が満足するために建てるのではなく、家族でずっと住む場所。
ただ「欲しい」ではなく、「必要か?」で考えるのが良いね。
地元に帰るか?帰らないか?問題
結婚して地元外の賃貸で暮らしている方のネックになっているポイントとして
- 地元に戻るか、戻らない(戻れない)か
- 親の老後の世話をどうするか
この点も挙げられるかと思います。
特に一人っ子や長男・長女は避けては通れない問題ですよね…。
私も一人っ子なので、まさにこれに当てはまります。
- 親が介護が必要になった時、どうするのか?
- 親の亡き後、実家の建物・土地をどうするか?
このようなことを考えると、地元外、特に東京で家を持つという決断ができない…という方も多いのではないでしょうか。
この場合の一番良い選択肢としては、方向性がある程度見えてくるまで賃貸で暮らすことです。
賃貸であれば何があってもある程度身軽に動ける!
別で住んでいる親のこともひっくるめて、「家族のライフスタイルとマイホームの必要性」を考えるようにしよう。
方向性が決まった後は、
- 家族で地元に移住をし、実家とは別にマイホームを建てる
- 実家を建て替えて2世帯住宅に
- 親を兄弟に任せ、東京でマイホームを持つ
- 身軽さを重視し、賃貸暮らしを続ける
など、その時々にあった最良の選択をすることができますよね。
不動産の価格下落リスク
もう一つネックとなるのが「不動産の価格下落リスク」。
これはどの地域でも言えることなのですが、例えば現在価格が高騰している東京・駅近のマンションが今後数十年価格を維持し続けてくれるとは限りません。
ずっとそこに住み続けられるのであれば価格下落リスクはあまり考えなくても良いかもしれません。
しかし今後もし何かあってそのマイホームを手放す時、大幅に価値が下落していたら…?
上で話した家族の理由からも、我が家はまだ先の方向性が定まっていない。
だからこそ「売却する可能性」も視野に入れると、不動産下落リスクは無視できない問題!
このようなリスクを最小限に…と考えるのであれば、すぐにマイホーム購入の判断をすることは難しいですよね。
夫婦での意見のズレについて
1番大切なことが、「夫婦の価値観の擦り合わせ」。
今こどもと暮らしている夫婦であっても、早ければ十数年のうちに自立して巣立っていくことになるでしょう。
つまりこどもと過ごせる時間は一瞬で、残りの大半の人生を一緒に過ごすのはパートナーです。
どちらかが欲しい、どちらかが欲しくない…という意見で割れてしまっているときにマイホームの話は進められない!
まずは「なぜ要らないのか?」などパートナーの意思をリサーチしてみよう。
要らないと言っている人でも、「本当は欲しいけど、不安が大きくて無理…」という方も結構多いみたい。
マイホームへの夫婦の価値観はそれぞれですが、話し合いをして相手の意見を知ることで良い方向に向かうことも多いです。
まだ話し合いをしたことがない・以前しようとしたけれどどうせ拒否されてしまったなど様々な事情があるかもしれません。
しかし「どうせ無理」と諦めるのではなく、さりげない話し合いの機会を設けてみるのもおすすめです。
結論:ライフスタイルに合わせた選択でOK!
今回の話をまとめると…。
- ある程度のライフスタイルと将来の方向性が決まっている
- そこに永住できる状況である(売却する可能性が低い)
- 夫婦の意見がある程度合っている
この3つが揃っているのであれば、マイホームを購入しても良いかもしれません。
しかしこれらが揃っていない場合、おそらく「購入のタイミングは今ではない」という証拠です。
「マイホーム=楽しい暮らし」とは限らない。
賃貸もマイホームも、どちらも良いところがあるよね。
住宅ローンを組む年齢など急いでしまう方も多いと思うけど、一度立ち止まって考えてみて。
じっくりと購入タイミングを検討しつつ、住宅用の資金をつみたてNISAなどで運用しておくのが良いかもしれないね!