家計管理・資産形成を始めたい!という方から多いのが、『NISAには3つの種類があるけれど、どれがおすすめですか?』という質問です。
「NISA」と名前のつく商品には、
- 一般NISA
- つみたてNISA
- ジュニアNISA
上記の3つが存在しています。

初心者さんはとりあえずつみたてNISAから始めるのが良い、って聞いたけど、そのほかの2つのNISAって何なんだろう?



私に任せて!
3つのNISAはそれぞれ特徴があって、内容をしっかりと抑える&優先順位を理解するということがとっても大切なの。
今回の記事では、
- 3つのNISAの概要・それぞれの違い
- 初心者さんに向いているNISAについて
- 複数のNISAを利用するときの優先順位
についてを解説していこうと思います。
まずは『一般・つみたて・ジュニアNISA』の概要をチェック!
まずは、早速3つのNISAの概要についてチェックしていきましょう。
①つみたてNISA


つみたてNISAとは、2018年からスタートした投資初心者さん向けの資産形成の方法です。
投資対象 | 一部の投資信託・ETF |
非課税期間 | 20年間 |
最低投資金額 | 1日100円からOK |
年間投資上限 | 40万円(3.3万円/月) |
口座開設対象 | 日本国内に居住している20歳以上の方 ※2023年~成人年齢引き下げにより18歳以上の方 |
注意点 | 一般NISA口座を持っている方は開設ができない |
初心者さんにつみたてNISAがおすすめな理由は、
- 運用商品が比較的リスクの低い投資信託のみ
- 自分で運用するのではなく、プロが運用してくれる
- 大きな金額を用意できなくてもOK。1日100円から投資が始められる
- 利益に対して税金の支払いが不要
などのメリットがとても大きいからです。
つまり、
- 知識がないけど、将来の資産形成を始めたい
- 投資ってなんだか怖いイメージ
- 損失が怖いから、少額で初めてみたい
- ポイントが使えるのなら使いたい
つみたてNISAは、このような方向けの投資方法なのです。



つみたてNISAは少額から気軽に資産形成が始められるので、3つのNISAの中で最も初心者向きと言える制度です!
つみたてNISAについての概要や基本は、以下の記事で解説しています。初心者さんでもわかりやすいように説明しているので、ぜひチェックしてみてください。


②一般NISA


2つ目のNISAは、「一般NISA」と呼ばれるものです。
一般NISAとつみたてNISAは混同されがちですが、実は内容や難易度が全く違う商品です。
投資対象 | 国内外株式、投資信託、ETF、ETN、国内外REIT、ワラント債 |
非課税期間 | 5年間 |
最低投資金額 | 決まりはなし (目安として国内株式だと数万円〜数十万円) |
年間投資上限 | 120万円(月当たりの制限はなし) |
口座開設対象 | 日本国内に居住している18歳以上の方 |
注意点 | つみたてNISA口座を持っている方は開設ができない |
上の表を見ると、投資対象の商品に株式やREIT、ワラント債などが入っていますよね。『なにそれ?』『どんな商品なの?』と思う方も多いのではないでしょうか。



一般NISAは、簡単に言うと『投資全般の知識を持った上で、個別銘柄を売買する取引』が対象。しかも、つみたてNISAとの併用はできない!
つまり、知識がない初心者さんにはかなり難しいと言えるんだよね…。



なるほど〜。
一般NISAでも投資信託は買えるけど、非課税期間が5年しかないんだね。
僕みたいな投資初心者にとっては、一般NISAは少しハードルが高いかな…。
「一般NISAとつみたてNISA、どっちを選ぶべき?」と迷っている方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。


③ジュニアNISA


ジュニアNISAは2016年からスタートした新しい制度で、未成年名義での投資ができる(管理は保護者)口座のことを指します。
投資対象商品は一般NISAと同じなのですが、制度の詳細は全く違います。まずは下の表をご覧ください。
投資対象 | 国内外株式、投資信託・ETF、ETN、国内外REIT、ワラント債 |
非課税期間 | 購入は2023年中までで終了・2024年以降は非課税で売却が可能 子どもが成人後は一般NISAへ移行 |
最低投資金額 | 決まりはなし (目安として国内株式だと数万円〜数十万円) |
年間投資上限 | 80万円 |
口座開設対象 | 日本国内に居住している0〜18歳の方(運用は保護者) |
また、子どもが成人になってからは一般NISA口座に移行となるため、投資信託以外の商品を非課税で長期保有できるという大きな旨味があることが特徴です。



ジュニアNISAの名義は、あくまでも子ども。
つまり「親のつみたてNISA」+「子どものジュニアNISA」を同時に開設、運用ができるの!



家庭全体の資金としてみると、つみたてNISAとジュニアNISAの非課税枠を両方使えるのは大きなメリットだね。




3つのNISAは、何が違うの?
ここまで簡単に概要を説明してきましたが、上の説明だけ読んで『完璧に理解できた!』と言う方は少ないと思います。



概要はなんとなく分かったんだけど、ピンポイントな違いをしっかり知っておきたいなぁ…。



そうだよね。
じゃあここからは、項目別に見たそれぞれの違いについて解説していくよ!
項目ごとに違いを確認していくことで、メリットやデメリットを明確にすることができますね。それでは、早速解説していきます。
①非課税枠と期間
まず1つ目にチェックしたいポイントは、運用期間と非課税枠です。
制度名称 | 非課税枠(投資上限) | 非課税期間 |
---|---|---|
つみたてNISA | 40万円/年 | 投資開始年から20年 |
一般NISA | 現行制度:120万円/年 新制度:122万円/年 | 投資開始年から5年 |
ジュニアNISA | 80万円/年 | 投資開始から5年 (制度自体が2023年で終了・2024年以降は非課税で売却可能) |



「非課税」とは、税金がかからないことを指しているんだよね?



そうそう。
本来であれば利益の約20%は税金で取られてしまうけど、NISAは全て税金の支払いがいらないんだよ〜〜!
ジュニアNISAは非課税期間が5年・それ以降はロールオーバーが必要という決まりでしたが、制度廃止に伴って2024年以降は非課税で売却することができます。



長期保有しておきたい商品がある場合はジュニアNISAで購入しておくと、非課税の恩恵を長期間受けられるということになりますね。
②運用の難易度
次にチェックしたいのが、運用の難易度です。
制度名称 | 投資対象商品 | 投資難易度 |
---|---|---|
つみたてNISA | 政府の条件を満たした投資信託・ETF | 初心者向け |
一般NISA | 国内外株式、投資信託、ETF、ETN、国内外REIT、ワラント債 | 投資知識のある中級〜上級者向け |
ジュニアNISA | 国内外株式、投資信託、ETF、ETN、国内外REIT、ワラント債 | 投資知識のある中級〜上級者向け |
つみたてNISAで購入ができるものは政府の条件を満たした投資信託・ETFのみとなっています。



投資信託は、「株の詰め合わせパック」みたいなもの。
運用は投資のプロがしてくれるから、私たちは投資資金を積み立てていくだけ!
つまり、初心者さんでも始めやすいよね。
それに対して、一般・ジュニアNISAでは株式やREITなど、選べる商品の対象が幅広い分、難易度が高くなっているのがわかります。



なるほど!
「初心者さんはまずつみたてNISA」と言われているのは、こういうことなんだね。
③投資の金額と規模
3つ目に抑えておきたいのは、投資に必要な金額や規模感です。
制度名称 | 必要金額の規模 |
---|---|
つみたてNISA | 1日100円からOK/楽天ポイント利用可能 |
一般NISA | 国内個別株を購入する場合数万〜数十万円程度必要 |
ジュニアNISA | 国内個別株を購入する場合数万〜数十万円程度必要 |
つみたてNISAは投資信託コツコツ購入する投資方法なので、
- 1日100円からの積み立て
- 余っている楽天ポイントを優先的に投資に利用する
など、資金状況に合わせた投資の設定を行うことができます。
それに対して一般・ジュニアNISAは、投資信託の他に個別株などの取引も対象となるため1回の取引に必要な金額が比較的大きくなりがちです。
株取引をしたことがない人は、一体どれくらいの金額があれば株を購入できるのかと言う点もよくわからないことが多いと思います。



ここでは、ざっくりとした株式投資の必要金額の例をご紹介します。
- 日本国内の個別株:100株単位で購入するシステム。
・1株1,000円の株を購入するときは、10万円の資金が必要
・1株300円の株を購入するときは、3万円の資金が必要 - 米国市場の株式:1株単位で購入するシステム。
・1株500ドルの株を購入するときは、1株約5万円の資金が必要
・1株30ドルの株を購入するときは、1株約3000円の資金が必要



購入するものによって大きく違いがある!
つみたてNISAは100円からなのに対して、株は大体1回の取引で数万円は用意しておいた方がよさそうだね。
④制度終了の期限
最後にチェックしておきたいのが、制度自体の終了がいつなのか?と言う点です。
制度名称 | 期限の詳細 |
---|---|
つみたてNISA | 運用開始は2042年まで |
一般NISA | 現行制度は2023年末まで・2024年からは新制度へ移行 |
ジュニアNISA | 2023年末で制度終了 (2024年以降は売却のみ) |
つみたてNISA、一般NISAは2024年に制度の内容が一部変更となるものの、制度そのものは今後も続いていく予定となっています。
対して、ジュニアNISAは2023年いっぱいで制度が完全終了してしまいます。



ジュニアNISAは、口座開設に迷っている時間はあまりないんだよね。
もし利用を検討されている親御さんが居れば、とりあえず口座開設だけでもしておいて損はないかも…!
投資初心者さん向け『NISAの選び方』
ここまでで解説してきた3つのNISAの比較すると、投資初心者さんがNISAを利用する場合は以下のような優先順位になると思います。
- つみたてNISA
- ジュニアNISA
- つみたてNISAと一般NISAはどちらかしか利用できないので、一般NISAはここでは除外しています。
ジュニアNISAの『投資商品の選択肢が多い』という点は初心者さんには難易度が高いと言えますが、同時に投資知識がある方にとってはメリットになります。



「どっちにすれば良い?」と迷ってしまう初心者さんであれば、まず始めるのはつみたてNISAから。
つまり、これから投資を始める初心さんであれは『つみたてNISAを通して「投資」というものを実感できたら、次の段階としてジュニアNISAを始める』という順番がおすすめなのです。
つみたてNISAを活用しつつ、ジュニアNISAも取り入れてみよう!
今回の記事では、
- 3つのNISAの概要・それぞれの違い
- 初心者さんに向いているNISAについて
- 複数のNISAを利用するときの優先順位
これらについてを解説してきました。
つみたてNISAと一般NISAは併用ができないため、現段階で投資の知識がある方は一般NISA、初心者さんはつみたてNISAという選び方をしてOKです。
また「制度が終了してしまうからデメリットが多い」とされているジュニアNISAですが、概要をきちんと知っておくことで今からつみたてNISAと併用しても旨味があるということがわかっていただけたでしょうか?



自分の大切な資金を運用するのは「なんとなく不安」「投資って怖そう」と感じる方も多いですよね。
でも、少しづつ知識をつければ大丈夫!迷っている方はまずつみたてNISA、その次にジュニアNISA、と段階を踏んでを初めてみてね。



長期投資は時間をかけて利益が積み重なるものなので、早く始めた方が有利になると言われているよ。
楽天証券の開設方法は、以下の記事で説明しています!
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